【現地開催】
大会長挨拶
この度、日本放射線腫瘍学会第37回高精度放射線外部照射部会学術大会を2024年3月2日(土曜日)に東京にて開催させて頂くことになりました。がん放射線治療の最先端を牽引する本学術大会を担当させていただくことは、大変光栄に存じます。
テーマは、「適応放射線治療のフォアフロント-A State of the ART-」としました。皆様お気づきの通り副題のARTは”adaptive radiation therapy”を意味します。がん放射線治療は飛躍的な進歩を遂げ、高精度かつ低侵襲な放射線治療が当たり前のように日常診療で提供されるようになりました。コンピュータ画面上での線量分布の優劣が競われた時代は遥か遠い過去のものとなり、私たちの思い描いた理想的な放射線治療が、いかに正確にその時々の患者体内で実現されるか、患者の体内で実際の線量分布は?、といった観点から画像誘導技術を筆頭に新たな照射技術が競われるようになりました。この画像誘導技術の進歩により、病変やリスク臓器の位置そして体内での動きがより正確に捉えられ、治療寝台上での自動位置修正、呼吸同期、追尾、迎撃、そして新たな即時適応放射線治療技術、物理学的な線量処方法の変革等で、最先端のがん治療技術として確立してきました。X線、陽子線、粒子線、BNCTなど多彩な分野で技術革新が進み、進化した高精度放射線治療技術が様々な病態の患者にふさわしいかたちで提供可能な時代となっています。是非とも様々な視点から高精度放射線治療について学術的な議論を深めたいと思います。
会場は、東京メトロ京橋駅直結で東京駅八重洲口から徒歩5分の距離にある東京コンベンションホールとしました。八重洲中央口地下から東京ラーメンストリートを抜けて地上に上がるとわずかのところにあり、JASTRO事務局とも至近距離にあります。会場周囲はさらなる開発が進む東京のど真ん中で、昔ながらの焼き鳥屋からおしゃれなカフェやブティック、美味しいランチ、ゴージャスなディナーのできる素敵なお店がいくらでもあります。現地開催を念頭に学会前後には大都市東京をぜひ楽しんでいただければと思います。
本学会は放射線治療に関心のあるあらゆる方を歓迎します。皆様のご参加を心からお待ち申し上げます。
大会長 宇野 隆
千葉大学大学院医学研究院 画像診断・放射線腫瘍学 教授